島田研究室は、情報理工学部/大学院情報理工学研究科の研究室です。
III類/基盤理工学専攻に属しています。
微細系、低次元系での電子物性と電子デバイス応用を研究テーマにしている
実験物理工学系の研究室です。
フォノン(格子振動量子)の オン
電子線リソグラフィ作業風景
チップの生成検出実験(この画像 (線幅100 nm以下のパターニングが可能)
の幅は,髪の毛の太さの1/5程度)
研究室で装置開発して実現した,原子層堆積法(ALD)をトンネル障壁作製に
導入した斜め蒸着法
半導体デバイス製造プロセスで用いられる微細加工技術(上図右)を使って、
微細な構造をもつ金属、超伝導体、磁性体などからなるデバイスを人工的に
作製し、その中の電子の伝導プロセスを極低温で調べています。
現在、超伝導量子コンピュータの研究が世界的に盛んですが,その素単位で
ある超伝導量子ビット関連の電子物性も研究しています。これらの研究には
絶対温度0.1 K以下の極低温が必要で,世界的にもそれを実現する「希釈
冷凍機」と呼ばれる冷凍機が活躍しています。島田研では,電通大では唯一
この希釈冷凍機を使った電子デバイスの研究を行っています。
人工的な微細構造を作製して,そこに特殊な伝導プロセスが見つかった場合
には、それを用いた機能デバイスへの応用を図っています(一例が上図左:
フォノンの超高感度検出法の開発)。発足以来、水柿研究室と共同で研究活動を行っています。また、小久保研究
室とも研究協力しています。
2025年度から曽我部研究室と超伝導量子ビット(量子コンピュータに使用さ
れるビット)に関する共同研究を始めています。